DSCN0983 7月14日 ラトブ6階 企画展示ホールにて7月例会が開催されました(共生推進委員会担当)

 

セレモニー後に理事長挨拶「復興を意識して気概を高めてもらいたい。残り半年メンバー全員で活動して行きたいです!」と。

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そして7月担当例会

伊藤真哉幹事による趣旨説明

「地域の経済人として良き隣人と手を差し伸べるだけではなく、相手を思いやる心と実体験を基にプレゼンさせて頂きます」

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【第一部】「いわきとふたばの今を知ろう」

映像、パワーポイントを使っての田邉英寿副委員長によるプレゼン。

現在の避難区域の分布、避難人口の一覧。避難者が一万人を超える自治体は4つです。

そしていわき市への避難者数は約24000人います。

各自治体へのヒアリング結果

■楢葉 すぐに帰ると意思表示をしている方は10%に満たない

■富岡 H28年までは帰還困難と町が判断している

■大熊 町のほぼ全域が帰還困難

■双葉 大熊と同じく長期化する見通し

■浪江 除染率13%帰らないと決めている人が5割

■広野 全域避難解除だが、帰還住民は全体の4割

 

避難者は3つの選択肢を迫られています。

1、帰還 2、いわき市での避難継続 3、いわき市への定住

上記2、3の方々はいわき市民との具体的な交流を強く求めています。

と、ここまでが第一部の発表です。

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【第二部】「共生のために今できること」というテーマでパネルディスカッション

パネリストには、

・民間主導型ボランティアグループ「富岡インサイド」、「相双ボランティア」責任者平山勉様。
・南双葉青年会議所 理事長 細山芳康君
・公益社団法人いわき青年会議所 理事長 赤津慎太郎君

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コーディネーターに橘あすか委員長

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①震災から5年目を迎えてそれぞれの立場から今の現状及び活動内容についてのトークを

【細山君】一町一村で田植えやそば打ち等の事業を行い、帰還している町民を盛り上げてもっと帰還される方々を増やしていこうと活動しています。

【赤津君】昨年は心の復興座談会等。また情報が歪められていると思うので2年目の今年は正確な情報の発信をしています。

【平山氏】高齢者の双葉と避難先への送迎だけではなく被災した家の片付けも手伝っている。被災したままの状態だと盗難に入られる。家をきれいにすることで泥棒はここの家の住民は定期的に帰宅しているのだと思い盗難に遭わなくなる。また帰れないと分かっていても家を片づけることにより、生きている間の心の拠り所になる。

②いわきに住む避難者の現状

【平山氏】仮設住宅や借り上げ住宅は双葉に住んでいた家よりも狭いところなので家財を元の家に置いたままになっているのだが、災害公営住宅に引っ越すにあたり、引っ越し会社や運送会社は帰還困難地域に入ってくれないので引っ越しもままならない。またレンタカーも貸してくれない。その為ボランティアで引っ越しの手伝いをしているのが現状。

③現状の課題

【細山君】商店の再開もしていないので青年世代がおらず、会員の拡大もできないでいる。また子育て世代は避難先で生活をしてしまっているのでそこを何とか打破して会員拡大に取り組みたい。事業を行うにも人数が足らず、姉妹JCに手伝ってもらっているのが現状。

【平山氏】町村によっての考え方の違いの壁にぶつかっている。現在【双葉郡未来会議】をするためにメンバーを集めている。主旨は「はなれていてもおとなりさん」地元の地元による地元の為の寄り合いをしてこうと動いている

④手伝いができそうなところとしての今後の展望

【細山君】これから住民が帰町してよかったという事業を展開していきたい。その為にいわきJCへのお願いが。良き隣人として手を差し伸べて声を掛けて頂きたい。これから行われる稲刈りやそば打ちなどの体験に是非参加してもらいたいです。

【赤津君】復興の時間軸が違うということが共有できたのではないか。真の復興はまだ先ではあるがハード面での復興が始まり見通しが出来てきたので我々青年世代が同じビジョンを持って手を携えて行くことが大切と考えています。

⑤どういったスタンスでボランティアに参加すればいいのか?

【平山氏】20年後にあのときどういうことをしていたのだ!と誇れる人間になって欲しい。興味本位でいいので現場を見に来てほしい。それだけで意識が変わると思います。

⑥共生の糸口

【赤津君】復興の見通しがついてきたので心に余裕をもって活動していけると思う。双葉のことを知り、共に活動をし、互いを高め合っていきたい。

というところで第二部は終了致しました。

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最後に野木和洋常任のまとめ

自分の子供たちに何を残せるのか考えて行動してもらいたい。そういった仲間が隣にいます。それは素晴らしいことです。我々青年世代が徹底的に議論して深めて行きましょう。そう今日からこの問題について議論を深めて行きましょう。と熱いまとめの言葉で締めくくりました。

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担当例会終了後新入会員認証伝達があり、今月は 寺崎和也君、今野麻未君、石橋洋典君、小菅悟君の4名が新入会員として入会致しました。

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本例会の内容は8月中旬のいわき民報の紙面として発行され、いわき市内の約10,950世帯に配布されます。
また、いわき市内の仮設住宅、借上げ住宅にお住いの双葉郡避難の方々に対し各町村役場、各自治会を通じて紙面が配布されます。