6月15日 福島第一原子力発電所視察に行ってまいりました。

原発視察は、視察前に常磐共同ガスにてアプリエイトフクシマワーカーズの吉川さんのもと説明会が行われ、原発事故の概要と現在の状況とこれからの廃炉工程についての説明、参加者の疑問点の洗い出しを行いました。

12:45にJヴィレッジに集合、東電第一廃炉推進カンパニーの山田啓文さんが第一原発の現状と今後の対応について40分程度説明。
バスに乗り換えて移動、道中も線量計を使いながら町の被害状況や復興状況を説明してくれました。

二重の検問を通過して入場後、作業員と同じ金属探知機を通ってサージカルマスク、綿手袋、靴の保護カバーを装着してバスに乗り込み。
乗降場所の隣は今月できたばかりの1,200人収容の作業員の大型休憩所。

標高35m部分は沢山の東電、協力企業の車が停まっていますが、なかには構内使用に限るためにナンバーを抹消している車も多数。構内には整備点検工場までありました。

それとものすごい数の汚染水タンク。
現在80万t分、1,000基あるそうですが、さらに作り続けなければならないそうです。
そのなかには1/19の事故で作業員が亡くなったタンクもあり、説明してくれました。

標高10mエリアの原子炉エリアで最初に視察したのは、昨年12/22に使用済み核燃料プールから燃料取り出しが完了した4号機。
このエリアに15mの津波が押し寄せたために地下のディーゼル発電機はすべて冠水し使えませんでした。
事故のなかでは世界からももっとも懸念されたために最重点で取り組んだそうですが、現在は燃料移送も済んで安全なので真横から視察を。
燃料移送のための逆L字の構造物は4号機にはストレスをかけない設計で、そのために基礎は岩盤まで、鉄骨は東京タワーよりも多い4,500t、これを1年半で作り上げたのは世界でも驚かれたとか。

その横の凍土方式遮水壁による汚染水対策は地下のケーブルを邪魔せずに防ぐ最善の方法だそうです。
地下鉄建設などで実績のある方法だが1,500mに渡る凍土壁は前例のないチャレンジ。

1・2・3号機はまったく近付かずに、冷温停止して完全な姿を保った5・6号機の真横を通って海側へ。
その途中には地震による土砂崩れで倒壊した、5・6号機への夜ノ森線鉄塔が残っています。
5・6号機は停電しても標高が若干高い13mで津波の被害が軽減されたこと、非常用ディーゼル発電機が空冷式でその給排気口が陸側に向いて2m以上あったために奇跡的に動き、冷温停止できたとのこと。

海側にはいまだに津波でひしゃげ、動かされた巨大なタンクや、事故対応で静岡市から曳航してきたメガフロートが。
また、破壊された防波堤の代わりに3,000個の消波ブロックを。

最後に事故の半年前に建設された免震重要棟、その横には対照的に事故で壊れた事務管理棟。

入帯域管理施設に戻るときには履いていた靴カバーを東電社員が外して、WBCと金属探知機を通って退場。

構内には各所に線量計が置いてあり、除染したそうですが3.0-13.2mSv/hを示していました。
もっとも、バスから視察した私達の線量計は全員0.00mSv以下の被曝量でした。

Jヴィレッジに戻って質疑応答。
同行した参加者(JCメンバーではないです)からはこれからの非常時の作業員の退避場所や、作業員へのアンケートに東電社員がいて恣意的な結果をだしているのではないか等の質問がありました。
17時にJヴィレッジを解散となりました。
本当に貴重な体験をさせて頂きました。

視察