6月22日
GASさん(ELDNACS Inc. / LOVE FOR NIPPON)からレポートが届きましたのでご紹介します
LOVE FOR NIPPON HP
http://www.lfn.jp/action/
震災直後からCandle JUNEが物資を届け続け、炊き出しを行っているいわき市四倉
6月11日命日におこなったLOVE FOR NIPPON STAGE
福島はいまだ原発から放出され続けている放射能と
その蓄積による汚染のため復旧はおろか
支援にも入れていないという現状がありました
これまでにも公にはしていなかったとはいえ
支援を続けてきた繋がりもあることから
LOVE FOR NIPPONでは放射線の状況に細心の注意を払いつつ
状況によっては中止もやむを得ないという想いで開催を決断しました
これまで四倉には避難所訪問が主でしたが
在宅の方にも物資を提供し、少しでも多くのマスクをお渡ししたいという想いから
会場を道の駅よつくら港としました
放射線量を計測し、前日にtwitterで発表するという形を取りましたが
開催前日に計測した放射線量は0.21マイクロシーベルト
当日は風が北から流れているように感じましたが
0.22マイクロシーベルトと、ほぼ同じ数値でした
前日に会場入りし
イベント会場内の瓦礫の撤去を始めました
はじめは自分を含めてスタッフ3人で行っていましたが
地元漁協の方達が大勢で手伝ってくれ
会場近辺の瓦礫をすべて除去することが出来ました
その後、長野の松商学園から預かった様々な文房具や野球バット
ボールなどの物資を四倉中学校と四倉高校へ届け
中学校では校長先生へ、高校では教頭先生に直接お渡ししました
四倉高校の教頭先生が仰るには
「自分達の高校は地震や津波の被害はそこまでではなく、
小名浜にある海星高校の被害が酷いため、そちらに自分が責任を持ってお渡しします」
ということで
四倉高校を経由して最終的にはいわき海星高校へ届けられることになりました
当日早朝
続々とLOVE FOR NIPPONチームが会場に到着し
急ピッチで準備が進められました
朝から降っていた雨は昼頃にはあがり、少し汗ばむくらいの絶好のイベント日和となりました
12:00のイベントスタート前から、多くの方にお集り頂き
かなりの数を用意した衣類やバッグ、小物、紳士靴、婦人靴の物資は
あっという間になくなってしまうなど、盛況のスタートを切ることができ
その後、おでかけアリオス隊(ハープ・フルート・ピアノ・ソプラノ)の演奏、
NPO法人「にいがらみんなえがおに」のみなさんによる餅つきと、
楽しい時間が過ぎていきました
14時過ぎには
ステージ前に献花台が設置され、集まったみなさんの手で献花が始まりました。
花は静岡からこの日同じ場所で「いわき市のみなさんを励ます会」を開催していた<しずおか食の未来・実現会議>の方にご用意頂きました
多くの方に参列頂き、たくさんの花が添えられました
自分も福島県出身の一人として、またその日知人が津波により亡くなっていたことを知らされたこともあり、精一杯の気持ちを込めて花を捧げました。
そして3月11日東日本大震災から3ヶ月、14:46
全員での黙祷
静寂と共に、祈りが空へと舞い上がりました
その後も伝手プロジェクトによる大道芸やマジックショー、パントマイム、ジャグリングなどで
会場は改めて盛り上がり
青年会議所の方々によるメッセージキャンドルもかなりの数が集まり
子供達に向けた綿菓子の提供も大人気で
炊き出しチームも、預かった物資も夕方を前にしてほぼすべての配布を終えました
時間はあっという間に過ぎ
日が暮れる頃にBro.KONEさんのLIVEがスタート
会場はおおいに盛り上がり、スペシャルゲストとして
焼きそばの炊き出しから参加頂いていた大原カオリさんがKONEさんから紹介されトークしました
その後、ATSUSHIさんとおでかけアリオス隊のセッションが
夕陽の中始まり、クラシックに合わせて舞うATSUSHIさん自身
地元の方とこうして一緒に出来ることを楽しんでいるようでした
ATSUSHIさんのステージが終わる頃、漁協の方が「こんなのはめったにない」というくらいに海風がぴたりと止み、建物を挟んだ海側のエリアでは
多くの方がキャンドルドームを囲うようにサークル状に集まり始めました
こんなにいたかと驚くくらいのひとが集まってくれました
自分はLOVE FOR NIPPON事務局のスタッフであると同時に
Candle JUNEのもとで様々な地に一緒に行ってきていましたが
こうして自分達の地元でこれほどの規模のキャンドルが灯っている光景を見れたことは
自分にとっても大きな意味を持ち
ずっと胸の内にあった「いつかは福島で灯したい」という希望が叶った瞬間でもありました
その中で青谷明日香さんが生声で歌ってくれました
最後に歌われた「さようならくじらぐも」
この曲は新潟中越大地震以降、その震央地である長岡市(旧川口町)で
JUNEと地元のみなさんとと共にはじまったフェスティバル「SONG OF THE EARTH」をきっかけに作られたと聞いています
キャンドルの灯りの中、四倉の地に響いたこの歌は、きっと多くの人の心にも響いたことと思います
最後に、ATSUSHIさんと青谷さんのセッションでこの日のイベントは幕を閉じました
その後、最後の片付けまで青年会議所のみなさんが手伝ってくれ、
予定より早い時間で作業を終えることができました
このイベントの模様は、福島中央テレビの他、全国ネットでも流れ
翌日の福島民友という地元の新聞に掲載されました
下見の段階では、まだ多くの瓦礫が残り、建物の半分が破壊された状態で
良いイベントを創ることができるのか?という不安が大きかったのですが
ステージの移動など急遽の変更がありながらも
多くの方に柔軟なご対応を頂き、大きなトラブルなどもなく
無事にイベントを終えることができたこと
そして
福島中央テレビさん、青年会議所のみなさんをはじめ
地元の多くの方々、LOVE FOR NIPPONに参加するみなさんのご協力で
盛況のうちにイベントを終えることができたことを感謝致します
本当にありがとうございました
最後に、今回はイベント開催として提供したサービスとご協力頂いたみなさんをお伝えします
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■LIVE
・Bro.KONEさん
・ATSUSHIさん(Dragon Ash / POWER of LIFE)
・青谷明日香さん
・大道芸人パフォーマンス(伝手プロジェクトさん)
・おでかけアリオス隊/内田奈織さん、市島徹さん、紺野裕子さん、鈴木香保里さん、木田奈保子さん
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■炊き出し
・ハーブチキンのピタサンド、イングリッシュマフィン(TRANSITさん)
・フルーツ(M3P Factoryさん)
・ホットドッグ(マザールーシーさん)
・ケバブ(スブラキハウスさん)
・唐揚げ、ポテト(Project W@amさん)
・焼きそば、今川焼き(魂同組さん)
・綿菓子(plumpynutsさん)
・餅つき(NPO法人にいがたからみんなえがおにさん)
・ドリンク(ELDNACS)
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■物資提供
・マスク/小林宏明さん(Sense of Wonder主宰)、銀座ひときわ圓蔵
・文房具・スポーツ用品など/松商学園
・衣類・バッグなど/石原左知子さん(Sabby Genteel)
・衣類・靴など/Sellenatela?さん
・紳士靴・婦人靴/富田工業さん
・衣類/plumpynutsさん
・衣類/伝手プロジェクトさん
・お菓子/広末涼子さん
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■協力
・伝手プロジェクトさん(進行)
・FCT 福島中央テレビさん、社団法人いわき青年会議所さん(主催)
・有限会社たすくさん(PA)
・株式会社シミズオクトさん(ステージ用テント)
・道の駅よつくら港(会場)
・四倉支所
・平間至さん
・小林直さん
・小原寛之さん
・増田博文さん