10月31日(金) 第2回 会員資質向上セミナーを開催致しました。

第2回となる今回は、講師に 新入会員の得田英里斗君を迎え、「絶対にやっておいたほうが良い事業承継のお話」をテーマにご講演頂きました。

資質向上①

経営者が交代して、後継者が経営を継続する事業承継には時間がかかります。
その期間は、10年ともいわれております。

会社の業績、状況、取り巻く環境によって変わりますが、事業承継には下記2点の側面があります。

① 経営の承継 → 社長というポジションをいかにスムーズに引き継ぐか

② 財産の承継 → オーナーが所有している株式等をいかに後継者に移転するか

 

経営の承継 = 将来の会社の存亡に影響する最重要課題です
・取引先や取引銀行等と新たな信頼関係の構築が必要になる
・従業員や会社風土への影響があり、モチベーションに大きな影響が生じる
・財務面(資金繰り・損益)に大きな影響がある
・同族への影響があり、経営権をめぐる問題に発展する可能性がある

財産の承継 = 会社の経営・オーナー一族にとって重要な課題です
・安定経営のため後継者への資産集中が必要
・自社株の評価が高いと、資産(自社株)の分散が生じる可能性有
・分散した自社株等の資産を買い戻すには、多額の資金が必要になる。
・自社株等の事業用資産を相続すると相続税が課税され、納税資金の確保が必要となる
・自社株は机上の評価によって現実の税負担が生じるという矛盾が発生

→ 会社の株式時価総額の把握から事業承継対策は始まります。専門家への依頼を。

株式を後継者に移転する3つの方法
① 相続による移転 → コントロール不可
② 贈与による移転 → コントロール可能
③ 譲渡による移転 → コントロール可能

資質向上②資質向上③資質向上④

【 まとめ 】
□  後継者の頑張りが報われる事業承継を目指す
→ 株価が上昇する前に、早期に事業承継対策に着手

□ 事業承継の検討は親子で取り組む
→ きっかけとして顧問税理士・銀行等のセミナーを利用する

□事業承継対策案を作成し検討する
→ 東邦銀行でも作成可能

多くの学びを得ることのできるセミナーでした。