5月16日
いわき青年会議所5月例会
理事長挨拶
東関東大震災から、2ヶ月の歳月が流れました
そしてこの2ヶ月間好間のいわき基地にて物資のお手伝いを頂いたメンバーの皆さん、
そして、先週事務局の片付け作業をお手伝い頂いた皆さんありがとうございました。
思い出せば3月18日頃、うつくしまNPOネットワークさんと協力して、
いわき基地にお世話になり、2ヶ月で、約500トン(10トントラック50台分)
ぐらいの物資を日本JCとをはじめとする企業や団体の皆様から受け取りながら、
行政とは別の支援活動を開始致しました。
震災直後は、行政の物資保管場所である、いわき市平競輪場に物資を
持ち込んでおりましたが、自由に物資を出し入れできない行政の管理体制に
歯がゆさを覚え、現在に至っております。別に行政批判をするつもりはありません。
このような大震災では行政の力だけでいわき市を立て直すのは、
困難でしょう。我々のような自由に動けるボランティアが、
臨機応変に対応し、行政の行き届かないサポートを担えれば、
必ず、復興への最短の近道であると信じ活動をして参りました。
震災当初は、老人介護施設やその他の施設、避難所などに行き届かない物資を
届けておりましたが、実際の現場では、特に病院医療など、入院患者の食事は
確保したが、24時間体制で働き続けている、医師の先生や看護師さんなどの食料が無い
という状況にも直面し、施設や避難所の支援も行いながら、
震災後、現場で働き続けている方々の食料などの支援も行い続けてきました。
3月後半には、徐々にインフラなども徐々に整ってきたことから、現場の支援からは脱却し、
避難所・施設の支援を行いながら、震災後食料などが行き届いていないと思われる、
独居老人などの皆様への支援を行う為、各地域のOBの皆様のお力をお借りして、
各地域に拠点を儲けて頂き、物資の供給なども始め。
最終的には、そして被災者の皆様が、仮設住宅や雇用促進住宅へ転出し、
社会復帰するための日用品などの物資の供給を活動をして参りました。
約1ヶ月半もの間・・・本当にいわき基地にはお世話になりました。
水も食料も無く・・・・物資の手配に走り回っていた頃が
懐かしくも感じますし・・・日々めまぐるしく変わる環境に振り回されながら・・・
色々な出来事がありましたが・・・・
ひとまず・・・
被災者・市民の皆様の命を繋ぐという最初のステージに於いて、
行政では行き届かないサポートを行い続けるという使命と・・・
1日も早い復興への足がかりを行う上での役割というものはいわき青年会議所として、
果たせたのではないかと思います・・・・
(勿論まだまだ支援が必要な方々も多いですが・・・)
そして、これからですが・・・・
まず、復興のスローガンとして・・・
「できる人が、できるときに、できることからはじめよう!」
~~~~~~~JCの中で助け合おう!!~~~~~~
被災者・市民の皆様の命を繋ぐステージが終わりを遂げ、
ガレキの撤去などが今盛んに行われております、
ガレキの方はいわきJCでも微力ながら、お手伝いできる所はお手伝いしながらも・・・
これからの本当の活動のテーマは、「経済の復興」です!
これなくして本当の復興はありえません。
2ヶ月を過ぎ、現在、被災を受けた、我々メンバーの一人一人の状況は現在様々です。
殆どのメンバーが今、全く先が見えず、出口の無いトンネルにいる状態ではないでしょうか?
業種によっては、全く売り上げが無くなってしまった方、
被災絡みで、休む日まもなく完全にオーバーワーク状態の方、状況は様々ですが、
しばらくは、例会を使って、色々な情報交換をして、抜け出す糸口に少しでもなればと思いますし、
みんなで話して、ストレスの解消の場にもしたいとおもいます。
復興の第一歩はメンバーの企業の自立です!!そして自立は、一気にはできません。
被災の状況で、各メンバーの企業が背負っている重さが違うからです。
そして民主主義の自由経済だから、皆一緒にゴールはできない状態ですが、
元気のある人がまずは、先頭を走って、その後にみんながついて行くという形で
順番によくなっていくしかないのではないかと、神戸の例を見て思っております
業種によって復興のスピードは様々でしょう。
そしてJC運動の方も、やれるときに、できるメンバーで、必要な事をやるというスタイルで、
しばらくは行きたいと思います。
そして・・・そろそろ自粛ムードも辞めたほうがいいなと思います。
自粛していると・・・いつまでたっても復興できません・・・
このままでは・・・泥舟のように沈んでいってしまいます・・・
お金や物が回らないと経済が回らないのは、当たり前の事ですが基本です。
先日、日本JCの福井会頭にも、そこそろ自粛はやめて下さいというお願いもさせていただきました。
関東圏がダメだと、東北の経済は回りませんし、物やお金、人が回らないと、
我々の本当の復興にも影響を及ぼすという事になりますから・・・
JCらしく、サマコンでも全国大会でも通常通りにやってく下さいと・・・
そのかわり、我々被災地の事を忘れないで下さいと・・・
お伝えさせて頂きました。
明後日20日には、国会にて、細野首相補佐官を始めとするJC議連の皆さんとも会談を持ち、
いわきの風評被害の現状と、国への要望をお願いしてきます。