5月19日(土曜日) 中央台公民館 13:30~16:00

 

出前講座

「放射線問題の現在(いま)と未来(これから) 

 ~私達がいわきで暮らす為にすべきこと~」

img4fc86f4d279da

いわき市内では、運動会等の行事と開催日程が重複したのですが、我々の予想よりも多くの

来場者の方々をお迎えすることができました。

 

参加された方々は若い方からご年配の方まで、幅広い年齢の方を迎えることができました。

 

このことにより、いわき市において、まだまだ放射線に関して不安を抱えている市民の皆様が

多くいるのではないかという印象を受けました。

img4fc86f5587e7d img4fc86f62d47ac

託児スペースの様子。

お子さんをお持ちのお父様、お母様方も安心して講座に集中できるようにご用意させて

いただきました。

こちらもたくさんのお子様をお預かりさせていただきました。

img4fc86f6d5f58e

講座の開始にあたり、地域医療改善推進委員会 杉山委員長、いわき青年会議所 丹野理事長 

より、参加者の皆様に趣旨説明とご挨拶、参加いただいた方々、いわき明星大学 佐藤教授へ、

改めてお礼を伝えさせていただきました。

img4fc86f78dd3bfimg4fc86f81b3e3f

 

司会進行は地域医療推進委員会 木田統括幹事が担当させていただきました。

img4fc86f8b5d5fa

佐藤教授の講座の様子。

参加いただいた皆様、メモをとったり、非常に熱心に耳を傾けていらっしゃいました。

img4fc86f954c091 img4fc86fa060b3d img4fc86faf31f9c img4fc86fb7208cc

昨年度参加した放射線の講演会や出前講座での質問よりも、参加者の市民の皆様の知識や

意識の高まりを感じる出前講座でありました。

 

また、参加者の方々からの質問の内容なども、非常に高度なものである印象を受けました。

 

重ねて、当初質疑応答に30分以上も設けておりましたが、参加者からの質問が多く、時間が

足りない状況となり、佐藤教授が居残りして来場者の方々の質問に対応いただく状況となり

ご参加いただいた方々、重ねて佐藤教授には大変申し訳ございませんでした。

 

次回以降の課題とさせていただきたいと思います。

 

質疑応答
・Q1
子供と山遊びや磯遊びや釣りをして、獲れたものを食べたいのですが、大丈夫でしょ
うか?(貝やワカメ、メバル等)

・A1
一概に大丈夫ですとも止めた方が良いとも言えないのが現状です。
私達の測定結果では、海水中の放射性濃度は低く飲料水の基準値である10Bq/kg以下
で不検出となっています。そして海水から栄養を得ているワカメ等も低い値となって
いますので、ワカメについては問題ないと考えています。
しかし現在、市や県等の対応を見ますと色々な食材を測定し公表することで私達の
食生活に対して安心を与えています。
従って、食べることを前提とするならばできれば、放射能濃度を測定してもらえる所
にお願いしその測定値を見て判断される方が良いと思います。

 

・Q2
地下水は飲んでも大丈夫でしょうか?

・A2
上水については、市の方で放射能濃度を測定し数値を監視していますが、地下水につ
いては詳細な数値は公表されていません。地下水を飲み水として利用されるのであれ
ば、放射能濃度は勿論のこと、一般的な水質検査についても専門機関に検査を依頼し
た方が安心できるのではないでしょうか。

 

・Q3
皮膚からは被曝しにくいとの事ですが、傷口などからは大丈夫でしょうか?

・A3
放射線による外部被ばくでは、人体の部位によって受ける影響が異なります。
その中で皮膚への影響は一番低く見積もられています。
また、傷口からの侵入による人体内部への影響についてですが、基本的に放射性物質
は、塵やホコリなどに付着し移動します。
従って、傷口などに付いてしまった場合でも水道水等で良く傷口を洗うことで傷口か
らの侵入は防げます。
このことは、放射性物質だけでなくばい菌等の侵入を防ぐことと同じだと考えて良い
と思います。

 

安全だ、安心だと言われている「いわき市」ですが、それをより確かなものとしてゆくため、

さらに様々な知識を身につける必要性を感じさせられた出前講座でありました。

 

ご協力いただきました いわき明星大学 佐藤 健二 教授 ありがとうございました。

img4fc86fc456f17

アンケート集計結果はここをクリック