「5月19日 出前講座 アンケート集計結果&質問事項回答」
5月19日に開催されました 出前講座「放射線問題の現在と未来」において、実施させて
いただきましたアンケートの集計結果と、会場で回答しきれなかったご質問におきまして
以下に報告させていただきます。
■質問事項回答
①子供と山遊びや磯遊びや釣りをして、獲れたものを食べたいのですが、大丈夫でしょうか?
(貝やワカメ、メバル等)
—– 一概に大丈夫ですとも止めた方が良いとも言えないのが現状です。
私達の測定結果では、海水中の放射性濃度は低く飲料水の基準値である10Bq/kg以下
で不検出となっています。そして海水から栄養を得ているワカメ等も低い値となって
いますので、ワカメについては問題ないと考えています。
しかし現在、市や県等の対応を見ますと、色々な食材を測定し公表することで
私達の食生活に対して安心を与えています。
従って、食べることを前提とするならばできれば、放射能濃度を測定してもらえる
所にお願いしその測定値を見て判断される方が良いと思います。
②地下水は飲んでも大丈夫でしょうか?
—– 上水については、市の方で放射能濃度を測定し数値を監視していますが、
地下水については詳細な数値は公表されていません。
地下水を飲み水として利用されるのであれば、放射能濃度は勿論のこと、
一般的な水質検査についても専門機関に検査を依頼した方が安心できる
のではないでしょうか。
③皮膚からは被曝しにくいとの事ですが、傷口度からは大丈夫でしょうか?
—– 放射線による外部被ばくでは、人体の部位によって受ける影響が異なります。
その中で皮膚への影響は一番低く見積もられています。
また、傷口からの侵入による人体内部への影響についてですが、基本的に放射性物質は、
塵やホコリなどに付着し移動します。
従って、傷口などに付いてしまった場合でも水道水等で良く傷口を洗うことで、傷口からの
侵入は防げます。
このことは、放射性物質だけでなくばい菌等の侵入を防ぐことと同じだと考えて良いと
思います。